杉山さんが突然「今、タイコの音が聞こえた!!」と叫んだ。フレディーさんが、急ブレーキをかけてバスを停車させる!誰かが叫んだ!!「あの家の裏で演奏している!!」私の耳にもかすかなシクーリとタイコの音色が聞こえた。

杉山さんは、はやる気持ちの私たちをバスに残し、フレディーさんとともに演奏を聴かせてくれないかと彼らに交渉しに行ってくれた。

このような場合、外国人が勝手に近づいていって聴いていたり、ましてや勝手に録音や撮影を行おうものなら、泥酔状態の輩がいたりして、大変危険である。私も、杉山さんとの初めての旅行でこっそりカメラを向けたために、大きな石を振り上げた酔っぱらいに追いかけられた経験がある。

交渉から戻ってきた杉山さんによると、イタラケのタイピアイカ村の楽士たちでその家のお祝いに呼ばれて演奏しているとのこと。買っておいたコカの葉を1袋差し入れると演奏を聴かせてくれた。おまけに全員にチチャを1杯ずつ振る舞ってくれた。お〜!!こりゃ、めちゃめちゃラッキー!!

タイピアイカ村の楽士たちは、カセットやCDに多くの録音を残していたり、ラ・パスなどで行われる大きなお祭りにも呼ばれて演奏したりと、イタラケの演奏に関してはとても実力のある連中だ!写真左は、グループで一番の長老。背景に見えるのは、チチカカ湖。

午後12時25分、カラブコ通過。写真は帰路で立ち寄った際に撮影したカラブコの教会。この教会自体の建物は建てられて300年ほどだそうだが、中には500年前に作られた聖体像が納められているそうである。
500年前というと、スペインにインカ帝国が滅ぼされた頃!一目見てみたかったが、残念ながら教会の扉は堅く閉ざされていた。

午後12時55分、エスコーマ着。写真は、エスコーマの教会。

食事時というのにプラサ内の食堂はひとつもやっていなく、杉山さんとフレディーさんだけ、露天商のおばさんのカラチという川魚のフライ料理を食べた。我々ツアーメンバーは全員パス!

午後1時20分、エスコーマ出発。

エスコーマからチャラサニに向かう途中見つけた、放牧されるアルパカの親子。アルパカの毛で作ったセーターなどの編み物製品は、高級とされ人気がある。

こちらはビクーニャ。ビクーニャの毛で作られた編み物製品は、アルパカより更に高級とされるが、天然記念物のため捕まえることも飼育することも許されない。つまり、こちらは野生である。

こちらは、農閑期の畑。石を積み上げて柵をを作っているのは、動物が入り込んで作物を荒らさないように・・・だそうだ。