チャラサニ村まで、あと11kmと示した道標。私の胸はもうドッキドキ! |
そして、ついに車窓からチャラサニ村が見えた!!このあたり一帯がチャラサニと呼ばれる地で、その中にチャラサニ村がある。写真で、チャラサニ村の上部に小さく見える村がキアバヤ村。チャラサニ村の左手の山を越えたふもとにニーニョコリン村があるそうだ。 いずれも「カントゥ」という形式の音楽が、約500年前に滅びたインカ帝国の時代から、脈々と演奏され続けている村々である。 「カントゥ」という音楽は、かつては「カリャワヤ」と呼ばれる祈祷師が病人やけが人の治療する際に、その背後で演奏されたとされる神聖な音楽である。今ではカリャワヤとの関係は薄れてしまったが、村人たちにとって、お祭りや結婚式などの際に演奏される神聖な音楽であることにかわりはない。 |
上のを、ズームアップした写真。写真左半分中段に見えるのがチャラサニ村のプラサ。このプラサに、毎年7月16日のラ・パスの日に周辺の村々からカントゥの楽士たちが集い、村ごとの演奏を披露するのだそうだ。 後ろ向きになってしまっているが、プラサの所に赤い屋根の教会が見える。 |
午後4時10分、チャラサニ村のプラサ到着。写真は、プラサから見た、チャラサニ村の教会。 |
そして、ここが宿泊したホテル・アカマニ |
私たちが到着したのを見つけて、ホテルの中庭にファハ(帯)やカパチョ(袋)を売りに来た母娘。なんと、一山超えたニーニョコリン村から歩いて来たという。ニーニョコリンの模様の美しい織物に一同ため息!直後にお札が舞ったのは言うまでもない。あっという間に完売! このお母さんのたくましいのはこの後だ!これからニーニョコリン村の自宅に戻って売り物を取って来る!というのだ。我々と『明日の朝9時にこの場所で』との約束を取り付けると、娘ふたりを連れてさっさか出ていった。 このお母さん、ニーニョコリン村まで片道歩いて2時間ぐらいだと言っていたが、実際にこの道のりを歩いたことのある杉山さんは首をひねるばかり。杉山さんの話では、どんなに急いでもその倍はかかるのでは・・・とのこと。 その後、杉山さんとフレディーさん、私の3名でで、明日カントゥの演奏を聴かせてもらおうと思っているルンラヤ村に頼みに出かける。ルンラヤ村は、チャラサニ村からクルマで10分ぐらいの距離にある小さな村。 ルンラヤの村人ラモスさんとの交渉では、衣装を付けたを楽士を12名ならば、明日の午前10時に集めることが可能と言ってきた。「カントゥ」は、正式には13名で演奏されるものなので、その場合は杉山さんに手伝ってもらえないかとのことだった。また、我々からの差し入れの他に、現金での報酬、ビールの差し入れを要求してきた。妥当なものだったので、その通り受けて、交渉はわずか5分で手打ちとなった。 さぁこれで、いよいよ明日、念願だった生のカントゥが聴けるぞ〜!! |