午前10時55分、演奏が始まった。

ラモスさんの息子が加わって、村からは13名。それに杉山さんも加わって14名の豪華なカントゥの演奏だ!

シークの長さは、チャリ村タイプの様だ。

なんと!真っ先に集合していた酔っぱらいのおじさんも楽士だったのね!

ツアーメンバーの女性たちにひとりずつ「俺、女房死んじまって、今ひとりなんだ。寂しい・・・」と口説いて回っていたが、演奏が始まるとキリリとして、いい音出していた。

パーティの主催者は、演奏中の楽士たちにビールをついで激励してまわるのが習慣だそうだ。

ビールの入ったコップを差し出されると、楽士は演奏をやめて、ぐびぐびぐび〜と飲み干し、コップごとさっと振って底にたまった泡を払うと、「グラシアス(ありがとう)」とコップを返してくれる。そして、再び演奏を始める。

日本ではビールというもは冷た〜く冷やして飲むものと決まっているが、こちらは常温で飲むのが普通らしい。まぁ、気候がめちゃめちゃ乾燥しているので、喉ごしはそれなりに美味い。ただ、コップに丁寧につがないと泡ばっかりになってしまうので注意が必要だ。

写真中央でコルテサを叩きながらシークを演奏しているのが、ラモスさん。

赤い帽子をかぶっているのがルシオ。ルンラヤ村の村長の息子だそうで、音楽的な指示は彼が出していた。

ラモスさんの息子がチニスコを担当。これが重くて大変なのですが、なるほど!チニスコを杖に引っかけています!でも、叩く方のスティックも重たくって、途中からは大人に交代。