初めのうちは、外国人たちを前にして緊張していたのだろうか、ちょっと固めの演奏だったが、ビールが進み、だんだん盛り上がってきた!そうしたら、楽士たちの間から「なぜ、踊らないんだ?!」という声が出始めたのだ!!

よ〜し!と私は、近くにいた女の子に「一緒に踊っていただけますか?」とアタック!恥ずかしそうに、下を向きながらうなずいた彼女を、演奏の我の中央に引っぱり出し、踊り方を教えてもらった。彼女の名前は、ルルレス。ラモスさんの奥さんの妹だそうだ。なんと!18歳独身!私とふたまわりも違うの〜〜!!

「私たちの村にもかつてスペイン人が入ってきて教会を建てたが、あの山にある『私たちの神の宿る場所』は彼らに見つからなかった」と村長の息子ルシオが話してくれた。

あの山とは、写真中央にそびえ立つシジャカ山。この村の人々は、シジャカの神だけを信じ、シジャカの神とともに生きてきたのだろう。このカントゥの演奏もシジャカの神のために演奏されてきたと言って良いと思う。その証拠に、先に書いた7月16日のラパスの日にチャラサニ村のプラサで行われるパレードに、ルンラヤ村の楽士たちは参加しないのだそうだ。「あの祭りは、嘘パチだから」これが、その理由だそうだ。また、最近ペニヤ板を張り合わせた軽量のタイコがあるが、ルンラヤ村ではあくまでも木をくりぬいたコレテサを使うそうだ。「そんなタイコを使ったら申し訳ない・・・」神を感じていなければ言えない言葉だ。

ルルレスに一緒に写真を撮らせてくれと頼んだら、今度は首を横に振られてしまった。

なもんで、ちょこっと隠し撮り。左から、ルルレス、ラモスの奥さん、その子供、ラモスのお母さん。

後半は、みんなで踊って盛り上がりました!

いくら神聖な音楽といっても、楽しみ方はやっぱりラテンのノリですね!

南米ボリビアの田舎、チャラサニのルンラヤ村での臨時の小さなお祭りは、こんなシチュエーションで行われました。後ろの建物は、ラモスさんの家。

最後に一同そろって記念写真!