午後8時15分 レストラン・カリカント着。

このカリカントというレストラン、奥に随分と細長いお店で、いくつかの部屋で仕切られている。その一番奥の部分でアウトクトナの演奏があるとのこと。

食事をしながら、始まるのを待つ。まわりのお客は普通に食事をする人、ゲームに夢中で騒いでいる連中・・ペーニャの雰囲気はみじんもない。

「タンボ・クシ」というグループの演奏が始まった!写真は、ケナケナ。

シクリアーダにタルカ・・・おなじみのアウトクトナ楽器の演奏が続く。ご機嫌な演奏に、私は興奮して、差し入れのビールをコップについで回った。

タルカが始まると、さすがに食事中の客はみんな帰ってしまった。

後日、杉山さんから聞いた話では、この「タンボ・クシ」、ほとんどの連中が彼の率いる「グルーポ・パクシ・カナ」のメンバーなのだそうだ。実はパクシ・カナの練習は、以前はラ・パス市内の公民館で行っていたのだが、そこが急に閉鎖。練習場所に困ってしまい、今はエル・アルトのメンバー宅の庭を借りて行っているのです。ところがエル・アルトでは遠すぎて、それまでのメンバーが全員が練習に参加できない・・・そんな連中が、自発的に毎週金曜日の夜集まり、店から場所を提供してもらいノーギャラで演奏していたというわけだったのです。

2ステージ聴いて、午後8時15分店を出る。さぁ!次はマルカタンボだぁ!