3日目(2)へ


プラサ・マヨールで雰囲気を楽しみながらボケ〜ッとしていたら、

どこからともなくバイオリンとアルパの調べが聞こえてきた。

うわ〜!ウアマンギニートスだ!

    

祭りの最中、3種類5つのグループが町中を歌と踊りを披露しながら

行進しているのをよく見かけた。

そしてプラサ・マヨールに着くと、教会の前で立ち止まり、

中の聖母に向かって語りかけ、一通りの歌と踊りを披露して、去っていく。

   

祭りを盛り上げる彼らのことをここで紹介する。

●ネグリートス

男の子4〜5人と女の子1人、パニーソ、アルパ&バイオリン奏者で構成

女の子というのは、実は「女の子役」が正解で男の子が扮している。

彼女(彼)がたたく小タイコの音が、実にかわいらしい。

パニーソは、白人風のお面をつけてムチを持っている。

この祭りのあちこちの催しに顔を出し、ひたすら道化に徹して笑いをとっている。

このネグリートス、他のグループとは別格なのだそうだ。

というのも、彼らは、

聖体(雪の聖母像)がこの地にたどりついた由来に関係しているからだ。

その昔、スペインからのマリア像をクスコに運ぶため

ネグリートスの面々が担いで旅をしていた。パニーソは、その責任者&監視役。

ところが、雪深いプマウイリ山をどうしても越えることができず、

断念して引き返し、コラコラの地に教会を建て、このマリア像を「雪の聖母」と名付けた。

パニーソは、使命を果たせなかった恥ずかしさから道化役に徹しているのだそうだ。

     

しかし、このパニーソ、お面の下の素顔を見ることはできなかったが、

かなりの芸達者と見た。素人には見えない。

   

●ウアマンギニートス

男女4〜5名ずつの歌&踊り手、アルパ&バイオリン奏者で構成

クスコのそばにウアマンガというところがあるのだが、

そこからコラコラへ行商に来ていた人たちの歌と踊り。

一度聴いたら忘れられない、思わず口ずさんでしまうような軽快なメロディーだ。

   

●リャメリートス

男女4〜5名ずつの歌&踊り手、アルパ&バイオリン奏者で構成

コラコラ周辺のリャマ使いたちの歌と踊り

今回の祭りではリャメリートスだけ3グループ来ていた。

男性は、迷彩色のヘルメットと目鼻口をくり抜いた覆面を頭からすっぽりかぶり、

歌や踊りの途中に、寸劇というか漫談みたいなことをケチュア語でやって、

まわりを笑わせている。メチャメチャ陽気な連中だ。

リャメリートスの面々。

プラサ・マヨールを着飾ったリャマが行進しだした!

更に続く!何が始まるのだろうか?!

リャマの次はロバだ!後をついていってみることにする。

一行は町の小高い丘に向かっている。

うっわ〜〜!!すっごい!!人、人、人!!いったい何が行われるのだ???


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