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牛車にひかれて外に運び出された牛は、

闘牛場の正面でスタンバイしていた解体師に

前足の付け根あたりから手をつっこまれて心臓をえぐり出される。

牛から流れ出した真っ赤な血は

斜面を流れながらみるみる乾いた土に吸い込まれていく。

解体師。

何人もの男たちによってトラックに乗せられる。

運ばれてきたのはすぐ近くの畜殺所。

ここで解体される。

  

日本では、今やなかなか見ることの出来ない光景。

日々私たちが牛肉を口にしているいうことは、

本来は日本でも毎日のように見られるはずの光景である。

改めて、感謝の気持ちを想う。

魚の切り身が泳いでいるなんて発想は、

ここでは出てこないだろうなぁ・・・

後ろ足からつるして、皮をはいでいく。

ヘススの左手には、ヨランダのために解体師にお願いして、

牛の身体から切り取ってもらったものがある。

それは、なんと!!

牛の両の眼球とそのまわりの部分である。

ヘススの説明によると、

牛の目のまわりの皮の部分を乾燥させて持ち歩くと、

仕事も健康も金運もすべてがうまくいくようになる、そうだ。

皮をむかれ内臓を取り出された牛と2ショットのsatoko。

この牛肉、なんと!このままヨランダの家に運ばれるそうだ!

      

畜殺所から桟敷席に戻るとヨランダが

「今夜、家でパーティーを開くからいらしゃい!」という。

すかさずトニーが横で「ヤキニ〜ク!ヤキニ〜ク!」と叫ぶ。

さっきの牛肉を、みんなで食べようということらしい。

    

すっごいことになったぞ〜!!

ホームパーティーに招待されちゃった!!


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