2012年秋 陶芸窯作り

2012.11.23.更新

    

●製作に至るいきさつ

去年の秋に作ったピザ窯。
 カミさんとふたりでは1回の食事で食べられるのは頑張ってもせいぜい3〜4枚。
それに毎食ピザってわけにはいかない。
これではピザ焼きを極めるにはおぼつかないと、
友人知人をご招待して1年間で8回のピザパーティーを開催。
1回のパーティーで8〜12枚のピザを焼き、
生地や焼き方に研究&改良を重ね、
お陰様で喜んでもらえるピザを手際良く焼ける様になりました。

7回目のピザパーティーの際、
泊まりがけで来てくださった茨城県笠間の陶芸家の友人。
私のピザ窯の中をのぞき込みながら
「ふむふむ、構造は行って来い窯になっているんですね〜」

この「行って来い窯」という初めて聞いた言葉がやけに心にひっかかり、
自分なりにいろいろ調べてみました。
陶芸窯といっても構造からみるといろいろな種類があり、
「行って来い窯」はその1つで、確かに私のピザ窯もその構造になっていました。

ここまで来た段階で、私の頭の中では、
ガキの頃粘土細工が大好きだった事が呼び起こされ
陶芸への憧れも手伝って
今まで考えた事もないアイディアがぐるぐる渦を巻きだしたのです。
陶芸窯を作って見たい!
そして、その窯で直径40cmのお皿を焼いて、
ピザパーティーで熱々のピザをそのお皿で楽しんでもらいたい!

●製作にあたって

ものつくりの師匠であり友人のコーちゃんのアドバイスのもと、
まずは設計図の作成。
検討の末、構造は私が一番興味のそそられた「完全倒焔(とうえん)式」にしました。
燃料は、始め薪を考えていたのですが、
かなりの量が必要とのことであきらめて灯油にしました。
設計図

レンガ積みの未熟な我が腕を考えて、
耐火コンクリート(アサヒキャスターCA-13T)と
断熱コンクリート(アサヒライトキャスターLC-10S)にはお金をかけましたが、
耐火レンガ(SK34)は中国製の安物(1個150円)ですし、
灯油バーナーやタンク、その他必要な1400℃まで計れるデジタル温度計や熱電対など高価なものは、
ヤフオクで格安の中古品を買い集めました。

着工は2012年11月1日(木)、完成は11月22日(木)。

さてさて、果たしてこれが陶芸窯として本当に使い物になるのか?!
初火入れはコンクリートが乾燥するのを待って来週の予定です。
今からドッキドキです〜!

                      

   
  まずは製作場所の片付け   片付け終了   窯部分の屋根を作りました   重量ブロックとモルタルで土台作り

   
耐火レンガを積む  目地は耐火コンクリート  煙突の底の部分は1段低く  煙道に抜けやすく斜めカット  ひたすらレンガ積み

   
煙突部分と窯部分がわかる様になってきました  ダンパー取付  煙突の根元のバカ穴  灯油バーナの燃焼実験

   
灯油タンク   ベニヤや角材でアーチの型の製作   窯部分に型をはめてみました   奥壁には温度計の差し穴と色見穴が2つずつ

   
アーチの型の上にレンガを並べ、耐火コンクリートで隙間をつめました  窯の外側全体に断熱コンクリートを1〜3cmの厚さで塗りました


完成!名付けてケンタ窯!

    


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