常夏のコロイコ・ツアー(1)

    

2001.8.15.更新


滞在3日目・7月14日(土)

この日私は、朝から凄い頭痛に悩まされていた。

身体を動かすと、後頭部がズキンズキンと脈打つのである。

高山病の恐怖におののきながら、

昨夜のパクシカナの練習で飲んだ日本酒にシンガニの量を計算してみた。

高地に来て3日間は、腹八分目、アルコール厳禁の自分で決めた取り決めを、

あっさり破ってしまっているではないか・・・お〜!なんたるバカな男だ!

    

ネコ@にゃぁさんは、完全なる高山病の症状でベッドから出られない。

これから向かうコロイコへの道は、一旦海抜4,600mほどまで登って、

後は海抜1,500mほどまで一気に下がるのだそうだ。

我々は、ぐったりしたネコ@にゃぁさんを抱えて車に乗せ

大至急、コロイコに向かうことを決断した。

ご存じの方もいらっしゃると思うが、

高山病の症状には、

酸素ボンベを吸わせたり、薬を飲ませたりするよりも、

とにかく今いるよりも低いところに連れて行くのが一番!

    

午前8時40分、オスカルさん運転のワゴン車でラパスを発つ。

ラパスを出てしばらくは、このような景色が続く。

アルティプラーノと呼ばれる大平原だ。

遠くに雪をいただいた標高6,000m級のアンデス山脈が連なり、

真っ青な空、今は乾期なので茶色い平原が続く。

やがて、デコボコの丘がまわりを囲むようになってくる。

地面に生えているのは、イチュと呼ばれる先のとがった針のような草だ。

リャマの餌になるほか、日干しレンガを作る時のつなぎに混ぜるそうだ。

丘を注意深く見てみると、四角く区切られている土地がある。

ジャガイモ畑だそうだ。

今は乾期なので休ませている。

海抜2,000m程までさがってくると、景色も一変してくる。

ガードレールのない断崖絶壁の道を行く。

おまけに道が舗装されていない!!

つまりはガタガタと震動がすごい!

ゆえに二日酔いの私の頭はズッキ〜ン!ズキ〜ン!ぎゃ〜〜!

つくづく自分をバカな男だと思う・・・

satokoさんのイラストによる「信号おぢさん」

ユンガス地方コロイコに行く途中で見かけました。

イラストをクリックしてみて下さい。

毎年年間200〜250人程の人たちが、

自動車ごと崖からおちて死んでいるそうだ。

道の隅のあちこちにこのような碑が建てられている。

お〜〜!怖い!オスカルさん!ハンドルしっかりね!!

お〜〜!!車輪の跡がここで消えている!!

この車輪跡をつけた自動車は、やはり谷へ真っ逆様の運命をたどったのだろうか・・・?

ケーナの材料になる竹を発見!

しかし、この竹はイマイチ細すぎるようだ。

道沿いにあるヨローサという村に昼食をとるために立ち寄る。

ここは海抜1,180m。

高山病でウンウンうなっていたネコ@にゃぁさんは、

元気モリモリの完全復活!!

コロイコは山の中腹にあるため、ここから600mほど登る。

チキンスープ!

スープはどこで食べてもメチャ美味い!

チキンにジャガイモ、バナナ、サラダにライス。

右上の小さな容器に入っているのは、ロコト。

トウガラシ系の辛さのモノで、料理にかけて食べる。

3回目のボリビア旅行にして、

やっと少しだけどボリビア料理の味になれてきたような気がする。

それにしても、この料理用の甘くない品種のバナナは、

う〜〜ん!なぜこれが美味いんだぁ〜〜???


11.常夏のコロイコ・ツアー(2)