2009年イイヅカ・サトコ石版画復活への道-19
「ペン・リト」と「他の版画との併用」

             
2009.9.23.
平版用インクはもちろん他の版画にも使えます。
木の切り株のチェンソー跡が面白かったので、
手ローラーとバレンで刷ってみた。これも木版画?
・・・というわけで、こんな版を刷って放っておいたが、
もちろん石版画を重ねる予定である。
         

           
2009.11.6
ペン・リト
石版画の描画材は、クレヨンの他に「溶き墨」というのがある。
リキッドになったのや、棒状に固めたのを水やオイルで溶くタイプもある。
私はリト・クレヨンの小さくなったやつを水で溶いて再利用することもある。
これを、ペンにつけて石に描くことをペン・リトという。
今までの石版画と同じように普通に準備する。
試し刷り
先ほどの木の切り株による色版の上に重ねてみた。
完成かどうか・・・未定。まだ重ねるかも。
       
       
そんなわけで、石版画は、木版画と簡単に併用できる。
他にも、銅版画、シルクスクリーン、インクジェット、
など色々な物と併用できるのが石版画の良さだ。
(道具が手元にないので実演できないけど)
         
*注意するのは、刷り順。
油性インクによる木版画の場合はどちらが先でも良いが、
水性インクによる木版画の場合は、木版画を先に刷っておく。
でないと、石版画のインクは油性だから上にインクが付かない。
         
シルクスクリーンは、先でも後でも大丈夫。
       
銅版画の場合は、銅版画の特徴である「プレートマーク」
(紙に版がめりこんだ跡が絵の周囲に付く。これが味があるんだな〜)
を生かすために、石版画を先に刷った上に銅版画を刷った方が良い。
       
インクジェットは先にプリントしておいた方が、見当を合わせやすいのと、
石版画のインクが擦れて機械の中を汚してしまうのを避けるため。
         

次を見る
前にもどる
「石版画について」にもどる