2009年イイヅカ・サトコ石版画復活への道-1
なぜ「復活」かというと、思うところ有って石版画を休んで少し他のことをやってみようかな〜と、
模索し始めてまだ半年。とつぜん「プレス機いらない?」とのお声がかかり・・・
これは「石版画を続けよ」との天の啓示か?リトの神様の仕業か?

          
2008.12.22.
ついに自分のプレス機をゲットしました!!
しかし、プレス機以外何もない状態から、石版画に必要な道具をリストアップしているうちに、
自分のHPの「石版画について」のコーナーの、省略部分があまりに多いのが気になってきた。
道具を手に入れるごとに、ちゃんと記録していきたいと思う。
         
石版画に必要な物リスト(備品、消耗品、ランダムに思いつくまま・・・)
金属版は1版やるごとに使い捨て。石版石は磨いて何度も使えるが、設備が大変!
 によるリトグラフの場合
 金属版によるリトグラフの場合
石版石(多孔質な石灰岩)できれば三種類ほしい
柾判(大)45×60cm位で重さは50kg位」
美濃判(中)30×45cm位で重さは20kg位」
原判(小)」美濃判の半分位〜)
研磨用金盤(通常は石と石をこすり合わせて磨くが、石が1つしか無い場合は金盤を使う。石がたくさんあれば不要)
金剛砂(こんごうしゃ。石を磨く砂。)
前の絵を落とすのと、目立てをしてザラつかせて絵の質感を変えることができる。粗目〜細目まで数種類を使って調節する。#60#80#100#120#150の様な表示。
浮石棒(こすって石の汚れ取り)
磨石(石磨きの後、目立ての前に一旦ツルツルにする)
ノギス(石の厚さが4角が均等かどうか確認する)
曲尺(「かなじゃく」ってこう書くのか・・・石の真ん中にへこみが無いか調べる)
鉄ヤスリ(石の縁が欠けるのを防ぐため角落としする)
硝酸(製版に使う)
スポイト付きガラス瓶(硝酸を入れておく)
スポイトの換えゴム(すぐに硝酸で焼けて傷む)
アラビアゴム(製版や版の保存)
霧吹き(墨刷りの場合、紙を湿らせる)
水場(石を磨く場所。砂が排水溝に詰まるから家の流しではできない。中古の流し台を利用し作成)
簀の子(石の重さに耐えられる丈夫なもの。要・手作り)
酢酸(製版した後の加筆時などに使う)
PS版またはアルミ版(石の代用の版。アルミ版は薄いアルミの板の表面に石版石を目立てした時と同じようなザラつきを機械研磨によって施してある。PS版は、さらに表面に乳剤が塗ってあり、ポジフイルムを使い写真製版をする)
金定盤(69×100cm)
(金属版の場合、版の下に敷く台で、石と同じぐらいの厚みが必要。普通はプレス機に付属しているはずだが、紛失していた)
スーパー・アラビアガム液(製版や版の保存)
ドライヤー(製版の最中、版面に残った灯油を揮発させる)
ゴム手袋(溶剤は肌に付くと危険らしい。ていうか手に付くと数日間落ちないし・・・)
      
アルミ版の場合必要な薬品等
ヒルマー&チンクター(金属板専用の製版液)
PS版の場合必要な薬品等
現像液、バット(版を液に浸すため)
 石でも金属でも、共通で必要なもの
プレス機
ラトー(スクィジー)(版画を刷る段階で、表面をこするもの)
タンパン(版と紙の上に載せるもの。アクリル板やトタン板などで作る。使用済みアルミ版などで代用可)
グリス(タンパンの上にラトーを滑らすための油)
裏皮ローラー製版インク専用と、墨刷り用。裏革の毛羽立ちによりインクがしっかり乗り、墨の濃淡が綺麗に表せる)
ローラーの手皮(ローラーを持つところにかぶせる皮。ローラーを回転させたり止めて引くなどの微調整に欠かせない)
仕立て用ワニス(皮のならしに使う。ならし済みの皮であれば不要。本には亜麻仁油や馬油と書いてあるが扱いが難しい)
ゴムローラーまたは表皮ローラー(カラー刷りで使う表面がツルツルのローラー)
インクベラ(インク練り用。数本必要)
スクレーパー(裏革ローラーに付いたインクをこそぎ取る。ゴムローラーは灯油などで洗って良いが、革は傷むから)
インク練り台(ローラーにインクを付ける大理石の板。ガラス板等で代用可)
製版インク(製版や版の保存に使う油分の多い乾きにくい黒インク)
プリントインク(カラー各色・・・使いたい色の数だけ必要)
プリントインク・メディウム(透明インク。カラーインクに混ぜて薄い色を作る)
熔解ワニス(冬場インクをゆるくする)
号外ワニス(夏場インクを固くする)
H液(版の汚れ落とし)
リグロイン(石や練り台の余分な油落とし)
レジーヌ(松ヤニ粉。製版に使う)
タルック(石粉。製版に使う)
リトクレヨン(描画材。牛脂でできた油分の多いクレヨン)
溶き墨(リトクレヨンと同じ材質の液体)
べんがら(下絵がある場合、トレースに使う。チョークパステルで代用可?)
リトスポンジ(版面を湿らせる)
洗面器(スポンジ洗い専用)
台所スポンジ(刷ってる最中の汚れ落とし)
ロール紙(試し刷り、裏写り防止のため本刷りの間に挟むのにも使う)
本刷り紙(弾力性のある紙。洋紙、和紙、さまざまな種類あり)
灯油(版面を洗い落とす、インク掃除にも使う)
灯油入れ(焼酎の瓶などで代用可)
ウエス(木綿などの柔らかい古布、版面のアラビアゴムを拭く)
新聞紙(掃除用)
見当(色刷りの紙を版にのせる時に使う。要・手作り)
青文字はすでに持っているかGET済みのもの。
           
今後少しずつ写真もアップしていきたいと思う。

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