石版画工房日記-2
カラーリト(多色刷り)その14

       
2010.6.8.
同時進行で別の石に別の絵を開始。
アルパ(中南米のハープ)とバイオリン弾くおじさんの絵。
        
私の場合は、単なる気まぐれですが、
同時進行することは気分を変える他にも意味があります。
例えば「ベタ」の多い版など、インクが乾くまで時間がかかります。
インクがしっかり乾かない内に次の版を刷ってしまうと、
石の方に色写りがして、版汚れの原因になります。
そういうわけで、カラーリトはあまり次々と重ねない方が良いです。
一版目は墨、だけど砂目が粗いのでゴムローラー刷りで充分♪
・・・と思ったが全体少し薄かったかな。
まあ色重ねる予定なので気にしない。
        
裏革ローラーの方がしっかりとインクが付くので、
墨一版で仕上げたい時はそちらがおすすめ。
この時期体力は消耗するけど・・・。
             
2010.6.10
色版(朱色)を重ねた。
試し刷り
重ねた
(製版など作業工程の写真は省略してますが、毎回毎回同じ動作はやるのですよ〜)
           

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