石版画工房日記-2
カラーリト(多色刷り)その21

       
2010.10.27.
「ナスカのマリア」2版目
そうそう、絵のタイトルをいつ付けるかは人によって違うが、
私は先に付けることが多いかな?完成してからの変更もあるけど。
「無題」というのはやったこと無い。
重ねたところ。1版目と描画の大きさがなんか違っちゃったなあ〜
まあいいか。
         
2010.11.8.
「ナスカのマリア」3版目
黄色とか白は試し刷りがほとんど見えない。
2010.11.9.
同じ版で部分のせ。
青の上に黄色をのせたが思ったより沈んだ色になったので、
同じ版でさらに白をのせた(右)。
まあ、どうでも良いことかもしれない・・・
2010.11.11.
「ナスカのマリア」4版目?
前回の部分のせを1版とカウントするかどうか??
版が同じだからカウントしないでおこう。
で、4版目だが、1版目の白抜き線がクッキリしすぎで気に入らないので、
同じ色で少し修正したいな・・・と。
ついでに絵のサイズがいびつなのも修正。
しかし、インク混ぜて同じ色というのはなかなか難しい。
完全に同じ色は無理。
というわけで、写真がボケボケで良くわからなくなってしまったが、
手前のほうのハッキリクッキリはなくなった。
今度は中間あたりが気になってきたので、まだまだ続く。
「オリジナル版画(作家が自分で作る、職人による複製ではない版画)」ゆえ、
時間がかかろうが、手間がかかろうが、好きなだけ重ねればいいのである!
って、威張って言うことではないんだが。
          
2010.11.18.
「ナスカのマリア」5版目
中央部分の白抜きが気になるのでもう一版。
すべては転写の失敗からきている・・・フロッタージュのイメージでついに点描。
前の版は茶色+白でなるべく不透明にしたが、今回は茶色+メディウムで透明に。
美学校用語(?)で「正直者にしか見えない色」
うーん、あんまり変わりないか?
でも、ついでに絵のゆがみを修整。(写真もゆがんでいるけど)
絵は四角形でなければいけないわけではない。
ただ今回、全体に色が入って四角になってしまったので、
四角なら四角でちゃんとなってないと、あとで額装するときに、
どこを基準にしていいか悩むので。

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