2009年イイヅカ・サトコ石版画復活への道-7
薄くなった石のかさ増し(上げ底)をしてみる。

注意:
後日、問題が生じました。参考にしないでください。→後日談

             
2009.5.14.
石版石をいただきにE籐さんの倉庫に行ったとき、
割れた石や、薄くて小さい石(持ち主不明)もいただいてきたのだが、
薄くなった石は、割れやすいので心配であまり圧力をかけられないし、
大きい石を磨くのに使うにしても重さが足りなくて、しっかり磨けない。
         
師匠に教わった方法は2通り。
1)大理石を貼り付ける
2)コンクリを流して台を作る
        
理想的なのは重くて丈夫な大理石だが、それには専門の人に頼んで、
石版石の大きさにカットしてもらわないといけない。それに高い。
            
というわけで、コンクリ上げ底作戦を試みる。
木枠を組んでコンクリを流し込む。石版石はでこぼこしているので、
すきまから流れ込まないように粘土でふさぐ。
            
完全に乾いたら枠をはずしてヤスリがけして形を整える。
とくに底が平らになるように。できあがり。
(↑写真は上側がコンクリ部分、下側が石版石)
            
↑できあがり。
上部が石版石(描画できる面)。
割れて厚みが違っていた部分にもコンクリが入った。
使用に耐えるかどうか、この石から使ってみようと思う。
        
↑ちなみに、もとの石はこんなだった!
       
一個目の石がうまくいったので、もうひとつ上げ底をやってみたが、
乾いたら石版石とコンクリ、きれいに分かれてしまった。
         
エポキシ樹脂系の接着剤で張り付ける。
考えてみたら、一個目が何でくっついているのか?
の方が不思議なんだけど。(数日後、一個目もはがれたので接着した。)
          

後日談。
二個目の上げ底石が、刷ってる最中に割れた・・・
         

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