2008年ほか 私の作品 テーマは地震?

ユンガイ
(2008年石版画)
45cmX20cm
        
ずっと前に描いた「ユンガイ」を、もう一度描きたくなったので。
       

                   

NANAY MARKA
〜大地の痛み
(1994年石版画)
55cmX36cm
     
こちらが昔描いたユンガイ。
ペルーの北部のYungayという町は、1970年の地震による雪崩で町の人口約2万人のほとんどの人が亡くなってしまいました。あまりの規模の広さと土砂の多さに、国は人々や建物の掘り返しを禁止し、町全体を国立墓地にしました。
1995年の旅行で訪れたその地は、ただただ広い地面から大きな岩と、埋まったバスやトラックの一部が、のぞいて錆び付いて、音のない淋しい風景が広がっていました。
後方の建物は、昔からあった町の共同墓地。その日たまたまここに居た数人だけが助かったそうです。建物の上の白い十時状のものは両手を広げたキリスト像で、この町のシンボル的存在。

                   

ちなみに、阪神淡路大震災の年に描いた絵
「テーブルの下」(1995年プリントゴッコ)
 今日も泣いているんだろ
 小さな国の小さな部屋で
 小さなテーブルの下にもぐって
 こわくてふるえているんだろ
         
当時私が住んでたのはテーブルさえも置けない
超〜狭いワンルーム・マンションでしたが

           

雪の聖母(2008年石版画)55cmX36cm
         
地震とは関係ないですが、何となく教会つながりで。
ペルーのお祭りには、このように町の中心の教会の聖人像や聖母像をかつぎ出すプロセシオン(聖体行列)がよく見られます。
真新しいドレスや花や電飾で飾られた「おらが村のマリアちゃん」は聖像というより、アイドルのようです。
参考「きよしこの夜
         
周りの銀色の窓状の枠は、前ページの「ロバザクラ」と同じ版を刷ってます。

           

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