ラテばな


ラテばな16

     
「よさこい」と「ネオ・フォルクローレ」
          
南米の「フォルクローレ」と呼ばれる音楽でイメージされるのは、ケーナとかチャランゴで4〜5人で「コンドルは飛んでいく」なんかを演奏するスタイルで、
まあ、私が初めて出会ったのもこういった人達なんですけど、
このスタイルは、厳密に言うと大昔からあったのではないのです。
1950年代ぐらいから「ロックとかではなくて、伝統曲も見直そう!」という運動が起こり、その後、民謡風でありながら、村祭りみたいな田舎くさい物でなくて、
都会のお客の前で演奏されるようになった新しい音楽なのです。
今では、南米で生まれた人でも、若い子や都会出身者などは、
これを「伝統的な」曲だと思っている人が多いようです。
              
日本では最近はどこにいっても「よさこい」の歌と踊りのイベントがあります。
よさこいは、もともと高知県にあった伝統曲と同じ名前ではありますが、
今の形になったのは戦後復興のために何かやろう!ってことになって、
伝統にしばられず、衣装や曲調も新しくかっこよくアレンジされたものです。
でも、小さい頃からよさこいを見たり参加したりしてきた子達は、
これが日本の伝統だと思っていることでしょう。
まあ、別にどうでもいいんですけど。。。。。。 
              

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