ラテ本3(あんですの歴史や文化など色々研究編)

「インカの末裔たち」山本紀夫 著(NHKブックス)
アンデスものの本で私が一番オススメしたい本。手軽で読みやすく、わかりやすい。アンデスの山の生活。インカの時代よりも前からずっと今も引き継がれている習慣がある。だからといって、時間が止まっているわけではない。

「ペルーを知るための62章」細谷広美 編(明石書店)
下に続く「濃〜い」研究書と、政治編の何冊かを抜粋してまとめたような本。これなら飽きずに読める!!それにしても、このシリーズって「62章」だとか「68章」だとか数字が半端だ・・・
「ボリビアを知るための68章」真鍋周三/編著
ペルーより6章多いぞ!ボリビア音楽(いわゆるフォルクローレ)について木下尊淳さんが書いています。
「旅の指さし会話帳62ペルー」佐々木直美 編(情報センター出版局)
語学本とは思えないマニアックな内容。ペルー以外では使えないじゃん(笑)数字62は偶然の一致?

先住民文化
「リャマとアルパカ〜アンデスの先住民社会と牧畜文化」稲村哲也 著(花伝社)
「雄牛とコンドル〜アンデス社会の儀礼と民話」友枝啓泰 著(岩波書店)
「アンデスの宗教的世界〜ペルーにおける山の神信仰の現在性」細谷広美 著(明石書店)
リャマの繁殖儀礼などが非常に詳しく記されている。フォルクローレ好きやアンデス好きの人なら何度となく目にしていた写真や言葉の「本来これは何に使われる物なんだ?」という疑問がやや解けるのは良い。
内容が濃すぎて後半ちょっと飽きてくるかも・・・。

歴史
「太陽の道〜インカ王道の秘密」V.W.フォン・ハーゲン著 勝又茂幸訳(朋文堂)
とくに「インカ道」にスポットをあてた歴史書。
「物語 ラテン・アメリカの歴史〜未来の大陸」増田義郎著(中公新書)
古代〜スペインの支配〜現代まで、かなりコンパクトにまとまっている。
「図説 インカ帝国」フランクリン・ピース/増田義郎 共著 義井豊 写真(小学館)
「インカ帝国歴史図鑑 先コロンブス期ペルーの発展、紀元1000〜1534年」(東洋書林)高かったですぅ〜〜〜ウチは基本的に本は「読みたい!」と先に思った方が買ってきて、他方がそれを借りて読むって感じなんですが、これは初めて夫と半分ずつ出し合って買いました。何しろ値段がメチャ高いです〜〜〜!そして妙に詳しいです〜〜!てか、マニアックです〜〜〜キープの結び方とか、石組みの角落しのしかたとか、普通そこまで興味持たないです〜〜でも、本屋で見たら目がくぎ付けになってしまったんです〜〜〜〜〜〜!!
「南米ポトシ銀山」青木康征著(中公新書)
南米ボリビア・ポトシ県は銀の鉱山で今も有名。ポトシからスペインへ次々と運び出されて行った銀の量や、働かされたの人々の数、さらに徴収された税金。かなり正確な数字が記録されているが、単位が「ペソ」とか「レアル」とか面倒くさくて換算する気にならないのが何とかならないかな〜と思う。
いつだか南米人がいっぱいいる店でテレビのサッカー中継を見ていて、スペイン・チームへのヤジで「スペイン人め黄金を返せ!」と叫ぶペルー人を見た。もし私がボリビア人だったら、この本を読んだら思わず「スペイン人め!銀を返せー!」と叫びたくなるかも。

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