ラテ本4(あんです紀行編)

「ラテンアメリカをご一緒に」石森広美 著(東洋出版)
学生時代からフォルクローレに親しんだ著者の、卒業旅行でのアンデスに始まり、ラテンアメリカ各地を訪ねた旅行記。趣味が似ているせいか、共感するところも色々あった。ラテンアメリカ音楽の説明やちょっとしたコラムもあり初心者に親切。
↑この本は、本屋の紀行文コーナーにずっと前からあるのは気付いていたが、タイトルが「ラテンアメリカ」と広範囲な感じだったので、これは「広く浅く」ってやつかな?と勝手に判断して読んでなかった。しかし、先日どういうわけか急に読んでみようという気になって購入。すると「シリロ」という見覚えのある名前!私も上野公園で演奏を聴いたことのある、あのシリーロさんとボリビアのカルナバルで再会する一文があったのでびっくりした。10数年前のあの素晴らしい声を思い出すとともに、シリーロさんが亡くなってちょうど1年の今この本を手に取ったことに何やらジーンときてしまった。
(2004年10月記)

「行きたい!マチュピチュ〜77回目のマチュピチュ」
藤尾明憲 著(東京図書出版会)
いくら好きだからって、そんなに行くこたあないだろう!と、タイトルにツッコミを入れつつ購入。世界遺産のマチュピチュも、普通に観光すれば「写真と同じだ!」と感動はすれど二度も三度も行こうとは思わない。マチュピチュを前から横から後ろから、楽しんでしまおう、というリピーターのための本。それにしても77回・・・・・。

翻訳モノ(欧米人の旅行記)
「ボリビア・アンデスの旅〜謎だらけのティアワナコ」
ヘンリー・シュックマン 著 佐藤知津子 訳(心交社)
アンデスの山奥「なるったけ先住民の血が濃い地域」をめざして出かけたグリンゴ(白人)の旅行記。かなりマニアックな地域にまで足を伸ばしてます。
      
「インカコーラ〜ペルー紀行」
マシュー・パリス 著 大窪一志 訳(図書出版社)
「ロンドン・タイムズ」などに載った記事などをまとめたらしい。ちょっと厚いし定価4000円と高めだが、古本屋にいっぱいあった・・・ってことはあんまし売れなかったのか?かつて日本人が南米を旅行すると「冒険」と言われた頃なら有難く読まれたかもしれないが、もうそんな時代じゃないからなあ。

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