〜日記のようなコーナー〜

2001年のゴールデンウィーク
5/4
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今日は上野の美術館に行ってました。GWの上野公園は激混み。
たまたま公園中央の噴水広場で「上野の森親子フェスタ」というのをやっていて
(5日5時まで)紙芝居や、巨大なノンタンの着ぐるみがいた。
各出版社の絵本すべて20%引き。
我が家がまたいちだんと狭くなってしまった。
(機関車トーマスの仕掛け絵本はガマンした)
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考えてみたら、20年来GWのうちの一日は必ず上野公園にいる。なぜかというと、高校の時の美術の先生が「東光会」という美術団体に所属していて、毎年招待状を送ってくれるからだ。その先生のことは、高校入学前から名前を聞いていて、高校で美術部に入ることが目的、と言っていいぐらいあこがれていたのだが、高2に進級する年、定年にはまだ少し前なのに、絵に専念するために希望退職してしまったのだ。もしかしたらそのことを責めるような手紙でも書いたかなあ。何にしてもありがたいことだ。先生がお元気なことが毎年確認できる。

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4/28
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母の誕生日(3/2)に約束した通り、GWに岩手の母の実家に祖母の納骨のため出かける。祖母が亡くなったのは1月なので四十九日はとっくに過ぎているのだが、雪が深くて墓地まで行かれないため、GWに「百か日」も兼ねて法事をしようということになったらしい。
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しかし一週間前から風邪をひいてしまってまいった。ノドの痛みはひけたが、聞くところによると桜がまだらしい。寒いのだろうか?
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子供の頃夏休みに行った時、東京では春の花、夏の花とそれぞれ覚えたはずのものが、いっぺんに咲いていたのを覚えている。 短い夏の間に集中して咲かねばならない。花も忙しい。
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納骨は4/30だが5/1にちょうど近くで「花祭り」があるのでそれを見てから帰ろうということになっている。あたりまえだがフォルクローレの「花祭り」ではない。
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5/1
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朝から山歩き&山菜取りに付き合う。といっても私は何が何だかわからないから、写真係。カタクリの花が群生していて、いちめんムラサキ。さすが美しかったぞ。
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カタクリの葉と根を茹でて食った。ホウレン草にも似た、ほんのり甘味があっておいしかった。
山歩きの好きな友が聞けば「貴重な高山植物を食べるなんて!」と怒られそうだ、と言ったらおばさんが「なもおらいが山のもんだば食うべった(問題ない。自分の山の物は食べる。)」と言っていた。他にもよくわからないがうまい山菜がいっぱいあった。
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同じく近所に「ザゼンソウ」という、ミズバショウを黒くしたような花も自生していた。そう考えると、以前、尾瀬にミズバショウを見に行った時、たしか雪道で転んでヒザを痛めた覚えがあるから、寒いのも当然であった。
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GWといえばこっちではヘタすっとぼちぼち電車に冷房が入ったりするぐらい暑い気分で、やや薄着だったか。いや、まてよ。母はわりと平気だった。もともと私が寒さに弱いというのもあるのか。カゼをぶりかえした。
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5/2
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総括。岩手は寒かった。桜は私が着いた時はボチボチってかんじだったが、滞在中快晴(風は冷たかった)で帰るころ満開。冬の間、除雪車で固めた道路脇の雪が溶けずにあった!!
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うちの母の実家は、駅に温泉のある街(JR「ほっとゆだ駅」)として時々テレビに出たりしている、北上線で小一時間横手方面に入ったところなのだが、ケイタイは圏外だが温泉はひとり500円で入り放題。
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どういうわけか「カメムシ」(地元ではなぜか「アネゴ虫」と呼んでいた)が異常発生していて、南側の暖かい窓がまっ黒になるほど虫がたかっていた。掃除機で吸い込んだら、排気口からニオイの固まりが出てきて、中毒死するかと思った。
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「花祭り」はどうも私の思い違いのようだ。近所の薬師様の春祭で、お神酒を飲んだりするぐらいの地味なものだった。まあ、この時期の里帰りは珍しい母達にとっては懐かしいものらしい。
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父が同行の時は私が岩手弁から群馬弁への通訳をしたものだが、今回は私と母のみ。他には母の兄弟8人。興が乗ってくると早口になって、さすがの私もまったく聴き取れなくなってくる。まあ外国でさっぱり会話がわからない中にいても平気な質だから、気にならないけど、それにしても冗談ヌキで本当にわからないのでびっくりした。

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