〜日記のようなコーナー〜

       
2004年9月5日
あぁ浅草
      
そういえば、サンバの日に朝から何度か浅草の商店街を歩き回ったのだが、
一番「あぁ浅草にいるんだなぁ」と実感したのは、
雷門でもなく、ウンコビル(アサヒビールのビル)でもなく、
店先に何気なくぶら下げてあった
「がんばれ!浜口京子!」の旗を見たときだった。
浅草の人々はこの夏、オリンピックとサンバ、どっちに燃えたんだろう?
あの親子がもしレスリング界でなくてダンス界にいたならば、
やはり世界一熱いダンスを見せてくれたに違いない。
     

       
2004年9月2日
やはりサンバは熱かった
      
台風接近で天気が危ぶまれたが、出番の時はあがってたし、
(その前後はパラパラと降っていたが)おかげで涼しく、熱射病にもならずにすんだ。
そうは言っても演奏中はやはり汗びっしょりになった。
暑くはないが、熱かった!やはりサンバってやつは!
       
出番が終わってから打ち上げ開始まで時間があったので、沿道に出て「第1サンバリーグ」
(実行委員会が認定した大型チームだけがエントリーできる本格的なパレード)を見に行った。
ヘソ出し腰フリフリのおねえさん(勝手に略してヘソネエ)は思っていたより少ない。
1チーム、たとえば100人のチームの中にヘソネエは4〜5人といったところ。
(もっと多かったのかなぁ? でも、とにかく踊りのウマイ目立つお姉さんはそんなところ)
チームの旗を持った巨大ドレスの女性と、それをエスコトする男性の、まるで新郎新婦のような1組。
山車の上で手を振る、これも短め衣装のお姉さん2〜3人。歌手男女2人、弦楽器奏者1〜2人。
残り大勢のうち、半分はテーマにそった衣装での振り付け踊りカブリモノ軍団。
もう半分は打楽器軍団(バテリア)で、これも予想を大きく上回る着飾り&カブリモノ。
     
そのほかに、以下はチームの人数に入るのかな?
山車(アレゴリア)が手動の場合は山車をひっぱる人、トラックの場合は運転する人。
スピーカーを乗せたトラックと、スピーカーが落っこちないようにささえる人2〜3人。
写真係、貴重品あずかり係、パレードの途中でカブリモノが壊れた場合の補修係。
そんなわけで「チーム(エスコーラ)」というのがものすごく重要なのであった。
      
感想は・・・ともかく「ビジュアル重視っ!!!!」な感じがした。
各チーム表現する「テーマ」を持っていなきゃならないらしく、
「素敵な冒険の世界」とか「南十字星」とか「氷河期を生きる」
「ありがとうアンデルセン〜アンデルセン生誕200周年に敬意を表して〜 」などなど
それに沿ったカブリモノや山車や衣装で表現しているらしい。
音楽は・・・本当は演奏ウマイんだろうけど、どれもあんまり良くなかった。
ボーカルと弦楽器はマイク無しではまず無理なのはわかる。
しかし長い行列の頭とお尻の音がズレないようにするためか、
スピーカーを前後に向けて大音量で飛ばし、それに合わせて打楽器大軍団が続く。
太鼓そのものはナマ音で迫力あるのに、なんか噛み合ってない。
ほとんど全部がそんなかんじなので「カーニバルは聴く物でなく見る物」と理解するしかないか。
     
写真1「第1サンバリーグ」のようす
もっとキレイな写真(とくにヘソネエ)が見たい人は、
「浅草サンバカーニバル 2004 写真」で検索すると、プロアマ取り混ぜ続々と出てくる。
しかし、ヘソネエ以外のカーニバル全体の写真を撮っている人はさすがに少ない。
私が参加させてもらった「samba do sol」の写真も、たま〜にあったが、
本人が「私はこれかな?」と思う程度で、他人が判別できそうなものは見つかっていない。
     
そうそう!そういえば、見物場所をさがしながら移動中に、エロエロ人間を見た!!
つまり、ヘソネエの首から下だけをず〜っとアップでビデオ撮影してる。
写真の場合、動いている人物を撮影しているから仕方がない、とも解釈できるが、
ビデオなんだから、ちょっとずらせば全体が入るはずである。
にもかかわらずジ〜ッと首から下だけを撮っている!これはエロ人間だ!!
見つけた瞬間、なんかゾ〜〜〜ッ!として固まってしまい、それに気付いたか、
ビデオの液晶をパタッと閉じて、エロ人間はス〜ッと立ち去った。
        
写真2「表彰式」のようす
打ち上げの最中、6時半から表彰式があるので見に行かない?と誘われ行ってみる。
しかし何で表彰式に楽器を持っていくのか?と思ったら、
目的は式そのものより、さらに盛り上がろう!ってとこにあった。
早くに出番の終わったエンターティメントリーグや第2サンバリーグの人々はすでにほろ酔い気分。
第1サンバリーグのハデハデ衣装の人々は、着替えずにそのまま集まっている。
     
どこで誰が審査していたのか、まったく気付かなかったが、
審査員の票と、最近は一般観客がケイタイのメールで投票することもできて、
そういった総合点で、1位〜3位ぐらいまで表彰と、最高で200万円の賞金が出るらしい。
最高額をもらったチームは、やはり明らかにその額よりも金かかってそうな衣装であった。
本場ブラジルでは1年間働いた金が全部消える勢いだが、そこまでではないにしても、
お金と、アイデアと、何より相当チームワークが必要だったろう。
      
そこでイヤな思い出。
小学校〜高校まで「クラスにひとりは必ずいる手先が器用なやつ」として、
何かっていうと便利に使われた覚えがある。
作り始めは自分も楽しいし、皆の協力もあるが、必ずひとり抜けふたり抜け、
最後は泣きながら家で徹夜作業、というパターンを何度経験したことか。
「共同制作」なんて、絶対に名ばかりである。
おかげで「欽ちゃんの仮装大賞」だって素直に感動できない体質になってしまったよ・・・。
        
おっと、話がそれてしまった。
そういうわけで、サンバ・カーニバルで一番熱かったのは、この表彰式であった。
聞くと去年の1位2位と今年は入れ替わり返り咲き、地元の意地で、とかいろんな事情があるらしい。
勝って泣く人、負けて泣く人まで見てしまうと、甲子園かよ!とツッコミたくなったが、
その他大勢の、どのチームが選ばれようがひたすら楽器を鳴らして踊る人々を見ると、
こういう熱さはイイな!と思えた。
         

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