〜日記のようなコーナー〜

     
2008年12月24日
石版画復活への道!!!
         
このコーナーで、さんざん石版画やめる宣言をしてきたわけですが、
このたび、なんと、石版画プレス機をゲットしましたぁぁぁぁぁ!!!
         
いったい、どういうタイミングなのか?
「プレス機を手放したいが誰かいらないか?」という人が現れた。
ひょうたんからプレス機。
置き場所だって有る。これはもう、もらうしかない。
数々の製造中止になりつつある消耗品だって、
先日師匠の個展で話してるうちに、何とかなりそうな気がしてきた。
          
          
さて、もらうと決めたが、移動手段に頭を悩ませた。
美学校のF川さんとM山さんは、美学校にあるプレス機を動かした経験から、
自分達で持って行けるだろう?と言うが、実物を見てみると、かなり大きい。
前の持ち主は都内マンションに、これをどうやって運んだのか?
          
聞くと、やはり業者の人にバラした状態で運び中で組んでもらったそうで、
まずバラさないとマンションのドアから出せない。
確かに作りは単純そうなのでF川さんの言うように、バラすのはできそうだ。
しかし、バラして組んだは良いけど使えない、というのでは困るし、
寒くなるから、あまり時間がかかるのも心配なので、
結局、業者の人にお願いすることにした。
          
ところが製造元も、このところプレス機需要の激減で、
出張組立てできる人が一人しかいないとのこと。
こちらで3人ぐらいの人手を用意しないといけない。
旦那が時間がとれるのは平日の2〜3日しかない。
美学校のT田君がなんとか時間をあけてくれた。
自分と旦那と合計3人ってことで了解してもらう。
実際は、自分なんて何の役にも立ちそうもない。
当日、M山さんも駆けつけてくれたおかげで、無事に動かせた。
          
異動先は例の山梨のロバのミチルちゃん達のログハウス
大家さんであるコーちゃんにプレス機の重量を伝えておくと、
当日までに床下を補強しておいてくれた。
さらに、マンションで床に敷いていたコンパネが、
行き違いがあってもらえず、急遽、当日の朝一番で買ってきてもらったり、
到着がお昼近くになってしまうので、お弁当を買ってきてもらったり、
ビックリするような連携プレーで、お昼ちょっと過ぎには、すべて組み上がった。
         
本当に、自分なんかのために、こんなに多くの人が協力してくれて、
なんて幸せ者なんだろう!と、泣きそうになった。
        
しかし、そんな暇はないのである。
プレス機、だけ!を手に入れても、制作はできない。
これから備品・消耗品すべての道具をそろえないといけない。
説明すると長くなるのだが、果てしない・・・
気張って道具を完璧に揃えても息切れしそうだし、
これから約一年計画で一つずつ手に入れていきたいと思う。
      
というわけで、
プレス機以外の石版画用品、
誰かください!(笑)
        
          
そうそう、プレス機の組立をしてくれたS造形のS竹さんによると
「自分は入社して32年になるが、その頃すでに、この型は製造中止になっていた」
とのことで、このプレス機、40年ぐらいは経っているらしい。
交換部品など当然無いけれど「この時代の物は壊れない」とのことだ。
      
で、このプレス機は元々、某M美術大学にあったものを、
ある作家さんが譲り受け、何年か使った後、さらに別の人に渡ったそうで、
その際、いったん製造元のS造形で塗装を施してから、
都内マンションに運び入れられたそうだ。
その塗装から納品までS竹さんは記憶していた!
何というか、歴史を感じるな〜
         
自分史上最重量級の神様からのクリスマスプレゼント。300kg。
ちなみに第二位はケンタ90kgさんかな?なんつってね。
       

        
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