14.ラパスでのフォルクローレ
1998.8.12.更新
タクシーで向かった店は、
ペーニャ・マルカ・タンボ。
5つの演奏グループと男女2人ずつの舞踊グループが出演。
とにかく、どのグループも質が高いのには驚かされた。

アウトクトナのグループ
グループ名は、セントロ・クルトゥーラ・デ・ティワナコ。
アウトクトナとはスペインに侵略される前の音楽で、
弦楽器を用いない笛と太鼓のみの演奏が特徴。
ペンタトニック(五音音階)のメロディーが心地よく、
力強い熱のこもった演奏だった。

ノルテ・ポトシ
中央の女性の高音域でノドをしぼって歌う発声法と
ハデハデの衣装が魅力のこのグループ、
こちらでは、超人気グループだそうだ。
面白い変わったリズムの曲も演奏していた。

超ラッキー!!
なんとチャランゴ奏者の大御所
エルネスト・カブール氏の演奏を聴けてしまった。
そのテクニックは、やはりすごい!
彼のつま弾くチャランゴから
繊細で細やかな旋律がなめらかに流れ出す。
せっかく、フラシュをたいて撮ったのに
カブール氏の顔がマイクスタンドに隠れてしまって、
超アン・ラッキー!
他の2つの演奏グループは、
店内が暗かったこともあって、撮影失敗。
ひとつは、力強い男性コーラス、ペペ・ムリーリョのグループ。
迫力があってなかなかエンターテイメントに長けている。
それも、そのはず、
テレビの歌番組の司会でも活躍している大ベテランだそうだ。
僕たちが日本人とわかるやいなや
「上を向いて歩こう」を演奏し始める。
そして、演奏の音量をおさえさせて
僕たちに「歌え!歌え!」とけしかけるのである。
しかたないから、大声張り上げて4人で歌いましたよ。
歌い終わるやいなや店内大喝采。
「ブラボー」なんて声が飛んだりしてちょっと恥ずかしかった。
もう1つは、
バイオリンやアコーディオンの入ったコーラス・グループ。
リズムがよたり過ぎの感があったが、コーラスはきれいだった。
この日のライブがすべて終了したのが
午前1時30分すぎ。
ラジオタクシーを呼んでもらって
ホテル・グローリアへ。
この日は、みんな大満足で眠りについたことでしょう。