バスの窓から写したラ・パスの街の風景を2枚。

メンバーのひとりが具合悪くなった!頭痛と吐き気、顔も真っ青だ!間違いなく高山病の症状だ!

ラ・パスは標高3,650m。エル・アルトの飛行場が4,082m。つまり、富士山の頂上以上の高さに一気に飛行機で登ってしまったわけで、すぐに標高1,730mのコロイコに下がって体調を整える計画だったのだが、間に合わなかった!!

標高3,000m以上の高地に来ると、酸素が薄くなるために、身体中の血液が、いっせいに脳に集まり出す。十分な酸素を脳に供給するためである。この身体の異常反応が、頭痛や吐き気などをおよぼす。これが高山病である。

私の経験上の高山病対策:初めの2〜3日間、以下の事を心がける。意識的に深呼吸をたびたび行う、激しい運動やシャワーを浴びたりなど脈拍が増える行動は慎む、腹八分目を心がける、アルコールは我慢する・・・など。

もし、高山病になってしまったら命を失う事もあるそうだから、対応は慎重に行わなければならない。対処は、高度の低い場所に移動するか、酸素ボンベを吸うかのいずれか。

今回は、すぐそばに救急病院があったので、そこで酸素ボンベ吸入を行う。30分ほどで、メンバーの顔に赤みが戻ってきた〜!よかったぁ〜!しかし、酸素吸入療法は、とりあえず体内に多くの酸素が送り込まれただけで、メンバーの身体自体が環境に順応したわけではない。残念ながら、この救急病院の他、いくつかあたったホテルでも、酸素ボンベの貸し出しは出来ないという。一刻も速くコロイコに行かなければ!

ところが、救急病院を出て、トイレを借りようと寄ったホテルの前で、なっ!なんと!駐車禁止をとられてしまったのだ!ホント踏んだり蹴ったりだぁ〜!

タイヤにがっしりとはめられた金具!蹴っぽったところで、びくともしない!運転手のフレディーさんがタクシーで、近くの警察署に罰金を払いに行く。罰金を支払うと、それを無線で受けたパトカーが金具をはずしに来る仕組み。ちなみに罰金の金額は、50Bs(約700円)でした。

気を取り直して、出発!すでに午後12時を回っていました。