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14:00 闘牛場へ この日は、闘牛最終日。

ヨランダの桟敷席に行く前に、闘牛場裏手の小高い丘に登ってみる。

バンダの音もバッチリ聞こえるし、双眼鏡でもあれば充分楽しめる。

ここから見ている分には、料金はかからない。

実際、丘のあちらこちらに多くの観衆が陣取って観戦している。

写真真ん中の女性が肩からかけているのは「アパチャ」。

紐付きアワイヨみたいなもの。

日本風に言えば、"紐付き風呂敷"って感じか。

アヤクーチョ地方の女性が昔から愛用しているそうだ。

丘の上の人たちは、なんだか絵になる。

丘の上からは、プマウイリ山も見えた!

聖体をかついだネグリートスたちが越えられなかったという

あのプマウイリ山だ!

  

14:30 桟敷席に行く。

彼女の甥っ子や姪っ子たちが観戦していたが、

肝心のヨランダの姿が見あたらない。

彼らにたずねてみると

なんと!!もう、リマに向かって発ったというではないか!!

  

私たちは慌てて桟敷席を降りた。

と、偶然にもそこにヨランダの姿が!!

聞くと仲間への挨拶回りを終えて、これからバスターミナルへ向かうという。

ギリギリ、紙一重のところで、また会えた!!

satokoは自作のヨランダの似顔絵を手渡し、

私もいろいろ撮影したビデオをダビングして送る約束をして、

感謝の気持ち一杯で別れを惜しんだ。

私たちを見つけたパニーソも手を振ってる!

畜殺所で出会った解体師たち。

今日は、闘牛場前で牛の心臓をかき出す係りだそうだ。

倒れた牛を運ぶ牛車使い

プラサ・マヨールに戻る。

まだ、闘牛をやっている最中だからであろう、

店という店はほとんど戸を閉ざし、プラサ・マヨールにもほとんど人はいない。

    

19:00 たくさんの思い出をくれたコラコラをあとに、

私たちを乗せたバスはリマに向かって静かに動き始めた。


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